ぞくっ、

心霊ビデオ

DVDやブルーレイが今ほど一般的でなく、まだ、ビデオが一般的だったころの話。あるとき、Oさんと友達は一緒に心霊モノのビデオを観よう、という話になった。事の始まりは、心霊番組の話だった。

視聴者投稿型の心霊番組では、VTRのどこに心霊現象が発生しているのかよくわからない場合がある……そうOさんが言ったところ、霊感が強いという友達が「だったらオレが教えてやる!」と言いだした。そして、一緒に心霊番組を観ようとなった…という経緯だ。

ビデオを観始める前に、なるべく霊を感じられるよう部屋の灯りを全て消した。カーテンも完全に閉めたので、部屋はかなり薄暗い。そんな中、二人はビデオを観始めた。

ビデオが始まると、霊感が強いという友達は、ビデオの進行に先立つように、「あ、ここに霊が出るよ」と画面を指さす。実際その場所を観ていると心霊現象を見逃さないで済む。Oさんは感心しながら、ビデオを観ていた。

しかし、半分くらいすぎたくらいから、O君が一切口を聞かなくなった。Oさんが「どうしたの?」と声をかけても何も言わない。

ただ、画面には青白い顔がぼうっと映っており、Oさんの目にも心霊現象が発生しているのは明らかにわかった。だからOさんも、それ以上追及しなかった。

ビデオが終わって部屋の明かりをつけると、友達は汗をダラダラかいており、とても辛そうな顔をしていた。「どうしたの?大丈夫…?」と声をかけると、「うん、ちょっと風邪かも…」とのこと。あまりに体調が悪そうなので、その日はそこでお開きにした。

―数日後、そのビデオの返却日のこと。ビデオを返す前にもう一度観ておこうと思ったOさんは、一人でそのビデオを再生した。友達が指さしたところを見つめていると、二人で観た時と同様、その場所に心霊現象が発生する。

しかし、ビデオを半分くらい再生したところで、Oさんは「あれ?」と違和感を感じた。あの時、画面に映っていた青白い顔が、現れないのだ。そのまま再生し続け最後まで見終えたが、結局最後まで現れなかった。

翌日、霊感の強い友達に会ったOさんは、「あのビデオに青白い顔出てきたじゃない?あれって何だったの?」と聞いた。

すると友達は、何も答えず、ただただ、震えるだけだった。その様子にOさんは、それ以上何も聞けなかったという。

ビデオに映った顔について、それ以上は何もわからない…。

怖い話データ

観測場所:神奈川

観測者:男性(当時年齢:不詳)

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